カフェで注文するカフェラテって、いつも深煎りのコーヒーが使われていますよね。でも浅煎りのコーヒーにミルクを入れたらどうなるんだろう?そんな素朴な疑問から、私はいろいろ試してみました。
すると、意外な発見がたくさんあったんです。浅煎りにミルクを入れると紅茶のミルクティーみたいな味になったり、植物性ミルクを使うとコーヒーの香りがより際立ったり。
今回は、コーヒーとミルクの相性について、科学的な理由も交えながらわかりやすくお伝えします。この記事を読めば、あなたも自分好みの一杯が見つかるはずです。
なぜ深煎りコーヒーとミルクは相性が良いのか
カフェラテが深煎りばかりの理由
スターバックスやドトールで飲むカフェラテ、ほとんど深煎りのコーヒーを使っていますよね。
コーヒーに含まれるポリフェノールという成分と、ミルクのカゼインというタンパク質が結びつくことで、味がまろやかに変化するんです。
特に深煎りコーヒーは焙煎の過程で酸味が減って、苦味とコクが強くなります。
この苦味が、ミルクの甘みやクリーミーさとすごく合うんですよね。
ミルクの脂肪分が苦味を和らげる
ミルクに含まれる脂肪分が、コーヒーの酸味成分を中和してくれます。だから深煎りの力強い苦味も、ミルクを入れることで柔らかく、飲みやすくなるわけです。
私も最初は「深煎りは苦すぎて無理」と思っていたんですが、ミルクを入れるとびっくりするほど美味しくなりました。これが化学反応の力なんですね。
浅煎りコーヒー×ミルク=意外なミルクティー風味

常識を覆す組み合わせを試してみた
「浅煎りにミルクは合わない」って、コーヒー好きの間ではよく言われます。でも本当にそうなのか、実際に試してみたんです。
使ったのは、華やかな香りが特徴のエチオピアモカの浅煎り。そこに低脂肪牛乳を合わせてみたら…なんと、紅茶のミルクティーみたいな味になったんです!
なぜミルクティーのような味になるのか
これには科学的な理由があります。浅煎りコーヒーにはクロロゲン酸という酸味のもとになる成分がたくさん残っていて、これが紅茶のタンニンと似た働きをするんです。
紅茶のミルクティーが美味しいのと同じメカニズムで、浅煎りコーヒーとミルクも相性が良いというわけです。
成功のポイントは低脂肪ミルク
普通の牛乳だとミルクの味が勝ちすぎて、せっかくの浅煎りコーヒーの繊細な香りが消えてしまいます。低脂肪ミルクなら、コーヒーの香りとミルクのバランスが絶妙なんです。
モカやゲイシャのような華やかな香りの豆を選べば、まるでアールグレイのミルクティーみたいな上品な味わいが楽しめますよ。
植物性ミルクと牛乳、どっちがコーヒーに合う?
カゼインの有無が味を大きく左右する
最近、カフェでも「オーツミルクに変更できます」なんてメニューをよく見かけますよね。私も気になって試してみたんですが、牛乳とは全然違う体験でした。
その違いの正体はカゼインというタンパク質。牛乳にはこのカゼインが含まれていて、コーヒーの味をまろやかに変えてくれます。
でも植物性ミルクにはカゼインが入っていないので、コーヒー本来の味がより残りやすいんです。
コーヒーの個性を感じたいなら植物性ミルク
「コーヒーの香りや酸味をしっかり味わいたい」という人には、実は植物性ミルクの方が向いています。
ロンドン発のオーツミルクブランド「マイナーフィギュアズ」のバリスタ用オーツミルクを試してみたら、「ミルクの味が強く出過ぎず、コーヒー豆の香りや酸味、余韻をちゃんと残す」という評判通りでした。
植物性ミルクの種類別ガイド
植物性ミルクにもいろいろあって、それぞれ特徴が違います。
アーモンドミルク
一番あっさりしていて、コーヒーの味を邪魔しません。ナッツのような風味がコーヒーと相性抜群で、私は朝のブラックコーヒー代わりに飲んでいます。
オーツミルク
ほどよいクリーミーさがあって、自然な甘みが特徴です。砂糖なしでも美味しく飲めるので、ダイエット中の人にもおすすめ。
豆乳
牛乳に近いコクがありますが、豆っぽさが気になるという声も。慣れると美味しいんですけどね。
あなたに合ったコーヒー×ミルクの組み合わせはこれ

シーン別おすすめレシピ
いろいろ試してきた私が、シーン別におすすめの組み合わせをご紹介します。
朝のリラックスタイムに|深煎り×牛乳
スタバのカフェラテのような、まろやかで飲みやすい味。朝の眠気覚ましにぴったりです。
午後のティータイムに|浅煎り(モカ)×低脂肪牛乳
ミルクティーのような上品な味わい。紅茶好きの友達にも好評でした。
コーヒーの個性を楽しみたいとき|浅煎り×オーツミルク
香りや酸味がしっかり残って、新しい発見があります。スペシャルティコーヒーを楽しむときにおすすめ。
がっつりコク重視|深煎り×オーツミルク
苦味はしっかり残るけど、ミルクの主張が少ないのでコーヒーらしさが際立ちます。
実際に試してわかったコツ
何度も実験してみて気づいたことがあります。
焙煎度で何が変わるの?少しだけ専門的な話
コーヒー豆って、焙煎の温度が上がるにつれて化学変化を起こすんです。
165℃を超えると、酸味のもとになる成分が分解され始めて、代わりに苦味成分が増えていきます。
深煎りになると、カラメルのような褐色の成分ができて、これがミルクと相性が良いわけです。
一方、浅煎りは酸味成分がそのまま残っているから、紅茶のタンニンに近い働きをします。
この辺を知っておくと、コーヒー選びがもっと楽しくなりますよ。
まとめ:正解はない、自分の好みを見つけよう
コーヒーとミルクの組み合わせに「絶対これ!」という正解はありません。
深煎りと牛乳の王道も良いし、浅煎りと低脂肪ミルクの新しい発見も面白い。植物性ミルクを使えば、また違った世界が広がります。
大事なのは、いろいろ試してみること。次にコーヒーを淹れるとき、いつもと違うミルクを試してみてください。焙煎度を変えてみるのもいいでしょう。
私もまだまだ新しい組み合わせを探している途中です。あなたも一緒に、自分だけのベストな一杯を見つけてみませんか?
コーヒーとミルク、そこには小さな化学の魔法が隠れています。その魔法を、ぜひあなたの舌で確かめてみてください。

